例えば、成功哲学だとか
自己啓発の世界では、

「なりたい自分のイメージを
 ありありと思い浮かべましょう。

 そうすれば、あなたは自然と
 理想の自分になっていけるでしょう」

と言われています。

 

最近は、努力せずに
理想を手に入れたい人がハマる、

えせスピリチュアル系だとか
生ぬるいフワフワ精神系の教えも、
こんな話をよくしていますが…

さて、それで実際に
理想の自分になれた人がいるのか?
と問えば、そんな人はいないことに
気づくことができると思います。

 

では、どうしてイメージしても
理想の自分になれない人が
ほとんどなのか…?

大昔から言われている、
理想の自分をイメージすることは、
果たして効果がないことなのか…?

今回は、

「理想の自分を思い描いたが、
 結局は何も変わらなかった」

というあなたに贈る、
心の健康のお話です。

それでは、まいりましょう…

 

=================
ハワイに行った自分をイメージすれば、
ハワイに行けるのか?
=================

 

こんばんは。

京都を隠れ家に暗躍する
知識交流の秘密組織、

「ELIXIR CLUB」
(エリクサークラブ)

の代表、殿(との)と申します。

 

理想の自分をイメージすると、
その通りになれるとか…

ドキドキ、ワクワクすることを
やっていれば成功できるとか、
幸せになれるとか…

この教え自体は確かに、
間違いではありません。

 

もし問題が1つあるとしたら、
これらの教えは大事な事実の
一部でしかない、という点です。


仮にパソコンでも車でも、
パーツが1つ足りないだけで
動かないことはよくありますが、

「理想の自分をイメージすれば
 その通りの自分になれる」

だとか、

「すでに夢を叶えた自分に
 なりきったら、夢は叶う」

という教えというのはまさに、
重要なパーツが不足している
パソコンや車と同じです。

 

では、理想をイメージしても
その通りになれない人に
決定的に欠けている要素は
一体なんなのか…?

 

今回は1つだけ。

「理想の自分になる為の、
 具体的な行動」

についてお話ししましょう。

 

とても簡単な話です。

「ハワイに行った自分を
 いくら鮮明に頭の中でイメージしても、
 実際に行動しないとハワイには行けない」

ということです。

旅行の話をすると
すぐわかるシンプルな話ですが、
こと人生や仕事、成功になると
都合のいい話に流されるのでしょう。

「いや、そんなの無理ですよね」

という考えに完全にハマって
現実が見えなくなる人が
とても多いのは困りものです。

 

特にスピリチュアル系や
ふわふわした自己啓発、
キラキラ起業系が好きな人は
注意した方がいいと思います。

 

「あっ、やっちまった!」

という人は、この機会に
行動を意識してもらえれば、
悩みも問題も意外と簡単に
解決すると思いますが…

大事なことをすぐに忘れて、
またすぐ元どおりの自分に
戻ってしまわないように、
もう少し具体的にお話ししましょう。

 

===============
スケートの羽生選手は
イメージだけで優勝したのか?
===============

おそらく、日本国民であれば
ほとんどの人が知っているのが、
フィギュアスケートの

「羽生結弦選手」

でしょう。

 

 

彼はオリンピックで
金メダルを取ったり、
数々の優勝を重ねています。

そんな彼には、イメージに関する
こんなエピソードがあります。


彼は決勝の本番前に、
金メダルを取った自分を
鮮明にイメージするそうです。

時には、あまりの臨場感に
感情が揺さぶられて、
涙を流したこともあったそうです。

そして、そのイメージ通りに
素晴らしい演技をした彼は、
イメージの通り優勝し、
メダルを勝ち取りました。

 

 

その話を例に出して、
世間の自己啓発やコーチたちは

「ほら、だから理想の自分、
 成功した自分をイメージするのは、
 とても大事なことですよッ!」

「私にお金を払えば、
 その方法を教えますよッ!」
(これは心の声)

なんてアピールしていますが…

 

まぁ、冷静に考えてください。

 

果たして羽生選手が優勝したのは、
イメージの力なのでしょうか…?

もっと解りやすく言います。

「イメージの力だけ」

で彼は優勝したり、
金メダルを取ったのでしょうか…?

。。。

 

そうですね。

むしろ、その大会に出るまでの
現実的な努力の方が大きいはずです。

試合前のイメージよりも、
毎日コツコツと積み重ねてきた
日々の練習や特訓の方が、
はるかに大きかったと思うのです。

 

つまり私が言いたいのは、

「イメージも確かに大事だけど、
 理想の自分になりたいなら、
 具体的な行動を取る方が早い」

ということです。

重視するのは、イメージよりも
現実で何をするか?なのです。

 

世の中には

「夢を叶える方法」

「理想の自分になる方法」

といった本やセミナーが
たくさんありますが、

いくら本を読んでも
セミナーに繰り返し行っても、
夢を叶え、理想の自分になれない
という人が多い理由は単純に

「具体的な行動を取っていないから」

なのです。

 

==============
さて、もう一度ここで先ほどの
ハワイの話をしましょう
==============

先ほど、

「いくらハワイに行っている
 自分をイメージしたところで、
 ハワイに行くことはできない」

という話をしました。

 

 

ハワイに行きたいのなら、
ハワイに行っている自分を
不気味な薄ら笑いを浮かべながら
部屋の中でイメージしているよりも、

「ネットで情報を調べ」

「旅行に行くお金を用意し」

「休みや予定を調整する」

「パスポートを準備する」

という具体的な行動を
取った方が効果的です。

 

たまに、薄気味悪い人が

「特に努力もしないけど、
 次々と思った通りのことが
 自然に起こってくるのよ…」

なんてことを言いますが、
もし100歩譲ってその人自身が
そんな人生だったとしても、

「あなたが同じように
 そうなれる訳ではない」

のです。

なぜなら、この手の人の話は
非常に再現性が薄いからです。

たまたま、偶然に近いので
人に結果を出すことはできない、
という人が多いわけです。

 

これは、私が9年ばかり
変なイメージ法や心のあり方を
追い求めて失敗した人たちを
観察してきた限りの話ですが…

だいたい、自然に引き寄せたとか
何もしなくてもうまく行くとか、
そんなことを言っている人に
憧れ、しがみついた人は

「2〜3年カモられ続けた結果、
 何も変わらず諦める」

という末路を辿っています。

しかも、ほとんどの場合

「2〜3年前よりも確実に、
 人生が悪くなった状態で
 放り出されている」

ということが判明しています。

 

楽を求めると、ひどい目に遭う。

これは、どこかの企業の社長が
投資詐欺にあったり、

儲け話に乗って騙される人が
昔から減らないのを見ても、
明らかではないでしょうか。

 

以上のことを踏まえた上で、
私はもし

「理想の自分をイメージしたら、
 その通りの自分になれると
 聞きましたが、どうでしょう?」

と聞かれたとしたら、
なんの迷いもなく即座に

「そんなことよりも、
 理想の自分に近づく為に
 まず何をすればいいか考えろ」

と言っています。

 

「ハワイに行きたい」

のなら、家の中で目を閉じて
ハワイにいる自分をウットリと
思い浮かべるよりも、
やるべきことがあるはずです。


いくらジャングルの中で
強くハワイを念じたとしても、
ハワイに瞬間移動する能力は
我々には備わっていないのですから。

 

 

今の世の中は、

「具体的な行動が取れない」

という人が増えています。

だから、実際に行動せずに
願いが都合よく叶う方法はないか?
という思考にはしり、結果的に
夢叶わず損しているのです。

 

ただ、こういう話をすると
必ずこんな質問をする人がいます。

「でも、行動しようとしても
 モチベーションが維持できません」

なるほど、かなり重症ですね。

 

これはどうか冷静になって
聞いて欲しいのですが…

人間、

「モチベーション」

と言い出したら、終わりです。

 

多分、

「モチベーションを上げる本」

を買いあさって読んでいたり、

「モチベーションセミナー」

にお金をつぎ込んできた人は
ムカつくかもしれませんが、
もしあなたが

「モチベーションについて
 色々学んだけれども、結局は
 モチベーションが維持できない」

というのであれば、
ちょっと視点を変えた方がいいです。

 

あなたが夢を叶える上で…

あなたが理想の人生を生きる上で…

モチベーションなんて
必要ないのです。

いや、むしろ…

モチベーションが必要なことを
必死になってやっている限り、
あなたは幸せからすごい勢いで
どんどん遠ざかっている…と。

こう断言してもいいでしょう。

 

私がこう言い切れる理由は、
次回お話しすることにします。

それでは、また。